君の隣で、私になれた



ーー合コン終了後。



「まだ琉生くんと一緒いたい」

結花ちゃんにそう言われて気付けば家。

ワンルーム。

1人暮らしの女の子の家。


ソファはなくて。

ベッドに並んで座る。


「琉生くんってやっぱモテるね」

「普通」

「普通じゃない」

そう言って笑う。


そして羽織っていたシャツを脱ぐ。

中はノースリーブで胸元も結構開いてる。


横から抱きついて顔を寄せてくる。

「琉生くん」

目が合う。

鼻が当たるほどの至近距離。

腕には柔らかい感触。


「誘ってる?」

「…うん、誘ってる」

結花ちゃんは少し笑う。

顔をさらに寄せて軽いキス。


自分から誘ったのに顔が赤くなってる。

俺は両手で結花ちゃんの頬を触る。


「真っ赤じゃん、可愛い」

そう言って次は自分からキスをする。

さっきとは違う本格的なキス。


「…んっ…はぁ…っ」

息が荒くなる。

そのままベッドに押し倒す。


そして服の下に手を入れる。

さっき腕にきた感触が次は手に直接くる。


「…あっ…ん、」

部屋に響く甘い声。

反対の手で太ももに触れる。

再び深いキス。



ーー…


何分経ったんだろう。

目の前には裸で揺れる女の子の背中。

その腰を掴む手は汗ばんでいる。


薄暗くて静かな部屋。

皮膚のぶつかる音と甘い声が響く。


「る…い…くん…っ」

苦しそうに呟く。

「ん?」

動きは止めずに聞き返す。

「好き…っ」

「ありがと」

お礼は言う。

言葉は嬉しい。

けど同意はしない。


それ以上喋れないくらい。

強く体を揺らす。

「あ…まっ…て、はぁ…あっ」

もっと呼吸が荒くなる。




『好き』


俺には正直よくわからない。

好きな人はいたくさんいる。


でもそこに特別な差はない。


友達も彼女も同じ。

みんな同じくらい好き。