ーー紅羽side.
それぞれのキャンパスライフ。
紅羽の場合。
「おはよー!」
商学部の教室ドアを開けた瞬間。
「紅羽!」
「昨日はありがとー!」
「次の飲み会いつする!?」
「来週!」
「早い!」
笑い声が上がる。
大学生になって半年。
気付けばどこに行っても知り合いがいた。
「紅羽」
後ろから男友達に呼ばれる。
「ん?」
「昨日のノート見せて」
「嫌」
「なんでだよ!」
「昨日あんたサボってたでしょ?」
「バレた?」
「バレるわ」
「頼むって。ジュース奢るから」
「ジュース?」
「…お昼奢る!」
「よろしい」
周りが笑う。
「紅羽って男に厳しいよな」
別の男子が言う。
「そうだっけ?」
「そう、女子には優しいのに」
「気のせいでしょ」
「気のせいじゃない」
「それより課題おわった?」
「話逸らした」
また笑い声。
ーーその後。
女子グループ。
「今度の合コン来る?」
「行く!」
「即答」
「楽しそうじゃん」
「でも好きな人いなかった?」
「たしかに。あの人どうなったの?」
「あー…もうおわった」
「また!?」
「今度は何??」
「既読無視」
爆笑。
「笑うな」
「だって毎回じゃん!」
「今回は違うと思ったの!」
「毎回それ言ってる!」
男子まで笑い出す。
「紅羽ほんと見る目ないよなぁ」
「うるさい!」
「イケメン好きだからだろ」
「否定できない」
「できないんかい」
また笑い声。
いつもこんなかんじ。
「てか紅羽それ新しいリップ?」
「気付いた!?」
「可愛い!」
「でしょ!今月発売の新作!」
「どこの??」
「今リンク送る」
スマホを取り出す。
ファッション。
メイク。
美容。
そういう話は大好き。
