ーーー翌週。
ーー莉桜side.
琉生との約束の日。
待ち合わせは家の前。
「着いた」
琉生からLINEが届く。
玄関を出ると琉生の車が見える。
助手席の窓がゆっくり下がる。
「おはよー」
「おはよう!」
思わず笑ってドアを開ける。
「……あ。」
シートの上に。
ふわふわのひざ掛け。
「寒かったら使って」
思わず笑う。
「ありがとう」
「準備いいじゃん」
「だろ?」
得意そうに笑う琉生。
助手席へ乗り込む。
そして。
「はい。」
紙袋を差し出す。
「え?」
「ホットカフェラテとホットコーヒー」
「琉生ブラックでしょ?」
「買っといた!」
琉生が少し驚いて。
紙袋を受け取る。
「……マジ?」
「うん。」
「ありがと」
少しだけ笑う。
車が走り出す。
暖房で車内は暖かい。
「今日も可愛い」
ふいに。
琉生が言った。
「え?」
思わず振り向く。
「その服、似合ってる」
「……ありがとう」
なんだろう。
今までだって琉生は何回も。
可愛いって言ってくれてた。
なのに。
今日は少しだけ照れた。
……変なの。
「照れた?」
「え!照れてない!」
「へぇー?」
「ほんとに!」
笑いながら琉生が前を向く。
「照れてる顔も可愛い」
「もう!」
思わず笑ってしまう。
「今日はいつもより言うね」
「そう?」
「うん」
「思ったこと言ってるだけ」
あっさり。
本当にそれだけみたいに言う。
だから。
何も返せなくなる。
窓の外を見る。
心臓が少しだけうるさい。
