君の隣で、私になれた



ーーー社会人2年目の真夏。

ーー莉桜side.


昼休み。

4人のグループLINE。


ーー紅羽。

『今日も徹夜確定…』

ーー新。

『俺も残業確定。』

ーー琉生。

『今日明日休み〜!』

ーー紅羽。

『うざ!!!』

『代われ!!!』

ーー琉生。

『頑張れ社畜!』


思わず笑う。


ーー莉桜。

『私は今日あと一本フライトだから』

『夕方には帰れそう!』


『いいなー!』

紅羽のスタンプが飛んできた。



ーー夕方。


最後のフライトを終えて。

羽田へ戻る。

片付けとか業務が落ち着いた頃。


スマホが震えた。


ーー琉生。

『おつかれー』

『仕事終わった?』


少し不思議に思いながら返す。


『さっき羽田戻ってきた』

『あと少しで終わる!』


すぐ既読。


ーー琉生。

『終わったら教えて』

『いま羽田』

『迎え来た』


「……え?」

一瞬。

意味が分からなかった。


『え!?』

『ほんとに言ってる??』


ーー琉生。

『ほんと。』


短い返事に追加でスタンプが来る。

『早くー早くー』

って書いてる可愛いスタンプ。


思わず笑ってしまう。



仕事がおわって連絡する。

入口に来てって言われたから出る。


あれ…

そういえば琉生って車なかったよね。

ふと考えてると名前が呼ばれる。


「莉桜ー。」


見慣れない黒いSUV。

助手席の窓が開いてる。

その中から聞き慣れた声がする。


「え……?」


恐る恐る近寄る。

運転席にいたのは琉生。