ーーー翌日。
ーー琉生side.
昨日のことが頭から離れない。
莉桜の苦しそうな顔。
「琉生。」
「……大丈夫。」
あの一言だけが何度も浮かぶ。
仕事中も気付けば考えていた。
昼休み。
スマホが震える。
『莉桜』
一瞬、心臓が鳴る。
『昨日はごめんね。』
『巻き込んじゃってごめん。』
『ありがとう』
短いLINE。
苦笑いする。
莉桜が謝ることじゃない。
そう思いながら。
『気にすんな。』
『無事?』
送信。
少し時間が空く。
既読。
『うん!』
『大丈夫!』
全然大丈夫じゃない気がした。
その夜。
グループLINE。
ーー莉桜。
『みんな。』
『今週どこか会えないかな?』
「……。」
嫌な予感がした。
ーーーいつもの居酒屋。
みんな揃う。
紅羽も新も。
そして俺も。
あえて莉桜に何も聞かない。
料理が運ばれて。
少しだけ他愛もない話をしたあと。
莉桜が箸を置いた。
「……話したいことがあるの」
3人とも自然と箸を置く。
そして視線が莉桜に集まる。
「私。」
「湊と別れた」
耳を疑った。
「……え。」
そんな声しか出なかった。
正直。
それだけはないと思っていた。
あの2人は結婚するものだと…
ずっと。
そう思っていたから。
新も目を見開く。
紅羽は静かに俯くだけ。
