ーーー社会人1年目の夏。
ーー琉生side.
社会人1年目。
7月。
福岡出張。
仕事がすべて終わって。
ホテルへ戻る途中。
福岡タワーが見えた。
「綺麗だな」
思わず写真を撮る。
そのままま4人のグループLINEへ送る。
4人のグループLINE。
『出張で明日まで福岡!』
『夜景きれい。』
すぐ既読が付く。
ーー紅羽。
『いいなーー!!』
『もつ鍋食べたーい!!』
ーー新。
『遊んでないで仕事しろ』
ーー俺。
『もう仕事終わったわ』
返しながら笑う。
その時。
ーー莉桜。
『え!私、明日福岡便!』
「……え?」
思わず画面を見直す。
ーー莉桜。
『折り返しで羽田戻るから』
『帰りの便、一緒だったりして。笑』
『さすがにないか』
ーー紅羽。
『えーー!奇跡起きて!!』
ーー新。
『さすがに確率低そう』
俺も笑う。
ーー俺。
『まぁ、さすがにないよな』
『でも飛行機ANAだから可能性はある』
そう返信してスマホを閉じた。
ーー翌日。
福岡空港。
仕事を終えて。
上司と羽田行きの便へ乗り込む。
「やっぱCAさんってさ。」
隣を歩く上司が笑う。
「美人多いよなぁ」
「たしかに」
俺も笑う。
「営業も合コン多いけど」
「CAはなかなか繋がんないよなー」
「紹介してくれる人いないかなー」
「……」
その瞬間。
頭に浮かんだのは莉桜だった。
昨日のLINEを思い出す。
「……いや。」
苦笑いする。
さすがにないか。
