ーー莉桜side.
2時間くらい経った頃。
店を出る。
「まだ帰りたくない!」
紅羽が振り向いて言う。
「もう一軒行く?」
琉生の提案に。
「みんな明日休みだしな」
「行こ!」
賛成する新と私。
ーー二軒目。
少し落ち着いたバー。
さっきまでの居酒屋より。
音楽も照明も静かだった。
「そういえば…」
紅羽がグラスを置く。
「みんな将来どこ住みたい?」
「随分急だな」
新が笑う。
「私は都内!タワマン!」
「絶対夜景見えるとこ!」
「金かかる」
新が即ツッコむ。
「夢くらい見させて!」
「琉生は?」
「俺?」
琉生は少し考える。
「庭付きの一軒家」
「え、意外……」
思わず言う。
「思った!超意外!」
「琉生こそタワマン派だと思った!」
紅羽も同じ意見だった。
「分かる、マンション派かと思ってた」
「そう?」
「まぁタワマンも悪くはないけど、」
「子供いたら庭あった方が遊べるじゃん」
さらっと答える。
「へぇー…」
すごく意外だった。
家庭とか興味がなさそうだったから。
「莉桜は?」
「私も!」
思わず声が少し弾む。
「一軒家!お庭もほしい!」
「だよな!」
琉生も笑う。
自然と盛り上がる。
「新は?」
「住めればどこでも良い」
「夢ない!設計士なのに!」
紅羽が笑う。
「自分の家と人の家は別」
「新らしいけど!」
