ーーー社会人1年目の春。
ーー莉桜side.
入社して3か月が経った。
毎日が。
本当にあっという間だった。
慣れない訓練。
初めてのフライト。
覚えることばかり。
気付けば社会人になってから。
もう3か月も経っていた。
『今日やっと全員予定合った!』
紅羽からのグループLINE。
何度も合わせようとして。
全員仕事で予定が合わなくて。
やっと今日、4人揃う。
少しだけ胸が弾んだ。
居酒屋。
入口のところに紅羽がいる。
「紅羽!久しぶり!」
声をかけると紅羽が大きく手を振る。
「莉桜!久しぶり〜!」
思わず抱きつく。
「え!めっちゃCAさんじゃん!」
「髪暗っ!」
ダークブラウンになった髪。
後ろできっちりまとめたシニヨン。
大学生の頃より。
少しだけ大人っぽい服装。
「仕事だからねー」
私は笑って紅羽を見る。
「紅羽もめっちゃ雰囲気変わった!」
アッシュベージュの髪。
ギャルメイクだった目元は。
柔らかいお姉さんメイク。
服もきれいめ。
「編集部だから!イメチェン!」
「似合ってる」
「でしょ!」
そこへ。
「お疲れ。」
「新!」
茶髪の短髪。
大学の頃の金メッシュも。
刈り上げもなくなった。
ブラウンのスーツ。
白シャツ。
ボルドーのネクタイ。
「あれ、普通の人になってる」
「元から普通だ」
「いや、前はいかつかった」
「失礼」
「でも似合うね!ね、莉桜!」
「うん、似合ってる」
「ありがとう」
紅羽と新の空気感は相変わらずだった。
その時。
「なんかみんな変わってんなー」
最後の一人。
