ーー琉生side.
缶がまた一本空く。
紅羽はもう完全に出来上がっていた。
笑い声も一段大きい。
隣を見る。
莉桜も少し酔ってる。
頬が赤い。
目も少しとろんとしていた。
「……あ。」
紅羽が急に何か思い付いた顔をする。
そしてニヤニヤ笑う。
嫌な予感。
「じゃあ!みんな初体験は?」
「は?」
新が即座に返す。
「聞くならお前から言え」
「そうだそうだ!」
俺も笑って新に便乗する。
「紅羽は早そう」
俺が言うと不満そうな顔で紅羽が見る。
「なんでよ!!」
「私は高3!普通くらいじゃない?」
「……え。」
思わず新と顔を見合わせる。
「え、意外と遅い」
「思った」
「さっきから失礼すぎ!!」
バシッ。
また2人まとめて頭を叩かれる。
「いてっ。」
「暴力やめろ」
「で!みんなは!?」
「高2」
新がさらっと答える。
「中3」
俺も続く。
「でた!中学!」
「やっぱ琉生だけ早いねぇ」
「やっぱってなんだ」
「イメージ通りすぎるじゃん」
紅羽が笑う。
こいつも人に言えないくらい失礼。
そして、ふと気付く。
莉桜だけずっと黙っていることに。
「で?」
紅羽がニヤッと笑う。
いつの間にか。
莉桜の隣へ移動していた。
肩を組む。
「さっきから黙ってる莉桜は?」
「……。」
莉桜は少し困った顔。
「湊くんと付き合ったの高2だよね?」
「ってことは…高2?高3?」
「……違う」
小さな声。
「え?」
「……湊じゃない」
「……。」
部屋の空気が止まる。
「え!!!???」
思わず立ち上がりそうになる。
そのくらいの衝撃だった。
「え?まじ!?」
「うっそ、湊くんじゃないの!?」
「予想外」
俺も2人も目を丸くする。
