部屋の照明は暖かいオレンジ色。
小さなテーブルを囲んで4人で座る。
缶を開ける音。
「乾杯!」
「乾杯!」
グラスを合わせる。
「そういえば。」
ふと思い出す。
「紅羽、どこ住むんだっけ?」
「恵比寿!」
得意そうに答える。
「みんなどこだっけ?」
新。
「豊洲。」
俺。
「中目黒。」
莉桜。
「品川!」
「え!みんな近いじゃん!」
「集まりやすそう!」
紅羽が嬉しそうに笑う。
「恵比寿か…」
思わず口角が上がる。
「やっぱお前、男連れ込む気だろ」
「ねぇ!!まじ失礼!」
紅羽がぐいっと肩を押してくる。
「痛っ!」
「まず否定しろ」
新が冷静に言う。
「だって!彼氏はほしいもん!」
「どうせセフレになる」
「ひどっ!言い方!」
「紅羽、最近どうなの?」
莉桜が笑いながら聞く。
紅羽は缶を見つめて。
少しだけ肩を落とした。
「……またヤリ逃げされた」
一瞬。
部屋が静かになる。
「あー……。」
思わず新と声が重なる。
「なんで私いつもこうなの!」
頭を抱える紅羽。
「男見る目」
「男見る目」
また新と同時だった。
「うるさい!!」
クッションが飛んでくる。
「おわっ!」
「っ!」
2個とも見事に顔へ命中。
「あはははっ!」
莉桜が涙を流して笑う。
「2人ともきれいに当たりすぎ!」
「紅羽コントロールだけはいいな」
「褒めてないよね!?」
また笑い声が広がる。
