ーーー京都タワー。
ーー紅羽side.
展望台から見える夜景。
「うわぁ……」
思わず息を呑む。
街中がキラキラ光ってる。
「やばい!めっちゃ綺麗!」
「京都って昼もいいけど夜も最高!」
「写真撮ろ!」
4人で笑いながら。
夜景を背景に写真を撮る。
ちょっとふざけたりして。
笑って。
撮り直して。
また笑って。
そんな時間がすごく楽しかった。
少し歩いてベンチで休憩。
「私ちょっとトイレ行ってくる!」
莉桜が立ち上がる。
「いってらー!」
手を振る。
「飲み物買っとく?」
「お願い!」
莉桜が笑って走っていく。
3人で自販機の前へ。
「…あれ、莉桜って何飲むっけ?」
なんとなく聞く。
「知らん」
新は即答。
「えー。お茶?紅茶?」
「…分かんない!」
新と2人で悩んでいると。
後ろから。
「ジャスミン茶」
振り向く。
琉生だった。
「え?」
「たぶんそれ」
「なんで?」
「いつも飲んでるから」
あっさり答える。
「へぇ……」
私は少しだけ引っかかった。
“いつも。”
そんなに見てたっけ。
その時。
莉桜が戻ってくる。
「おかえり!」
「ただいま!」
……ちょっと。
聞いてみようかな。
「莉桜!飲み物何にする?」
「え?」
莉桜は自販機を見る。
そしてすぐに答えた。
「ジャスミン茶!」
「……え」
思わず固まる。
