ーーー大学1年の秋。
ーー琉生side.
それぞれのキャンパスライフ。
琉生の場合。
「琉生ー!!」
教室に入った瞬間に声をかけられる。
「今日、学食行くー?」
「行く行く」
「マジ?」
「たぶん」
「またそれ!」
笑い声が上がる。
大学生になって約半年。
気付けば経済学部の友達がかなり増えていた。
「琉生!今日サークル来る?」
「たぶん」
「でた、信用ならねぇ」
「ひど」
笑いながら空いてる席に適当に座る。
別に何も特別なことはしてない。
話しかけられたら話す。
誘われたら行く。
楽しそうなら混ざる。
それだけ。
「琉生、ノート見せて」
「いいよ」
「琉生って意外と頭良いしノートも綺麗だよな」
「おい、一言余計だ」
「いやまじで!助かる。神か?」
「よく言われる、敬え」
「調子乗んな」
男友達が頭を叩いてつっこんでくる。
また周りで笑い声が起こる。
ーー昼休み。
今日は俺は授業おしまい。
「琉生!絶対、学食来てよ?」
「はいはい」
「信用ゼロすぎる」
いつもの流れ。
「神崎くん」
突然、後ろから聞き慣れない声。
後ろを振り向く。
そこにいたのは知らない女の子。
「経済の神崎くんだよね?」
「たぶん」
「本人でしょ」
その女の子に笑われる。
「連絡先を交換したくて」
「ん、いいよ」
スマホを取り出してLINEを交換する。
数秒後。
「ありがとう!」
「どーいたしまして」
「今夜LINEするね!!」
「はーい」
女の子は嬉しそうに去っていく。
