ーー莉桜side.
学部ごとの卒業式を終えて。
約束の場所。
三田キャンパスの桜並木。
4年間通った景色。
今日で最後。
少しだけ寂しかった。
ー…
琉生とふたり。
紅羽と新を待っていると。
「おーーーい!!」
遠くから。
紅羽が大きく手を振る。
「みんなーー!!」
「卒業おめでとーー!!」
駆け寄ってくる。
「…え、ちょっと待って」
かと思ったら急に立ち止まる。
「まって、何この2人…」
「ビジュ強すぎるんだけど!」
今日はとくに紅羽のテンションが高い。
そしてそのまま琉生の方を見る。
「琉生やっぱスーツ似合うよね!」
「いつもよりチャラくない!」
「ただのイケメンじゃん!!」
琉生は不満げに笑う。
「なんか絶妙に嬉しくない」
「褒めてる!」
「で。」
紅羽は次に私を見る。
「やばい莉桜可愛すぎ!やっぱ美人!」
「その袴めっちゃ似合ってる!」
「ほんと?」
「うん!編みおろしも可愛い!」
「メイクもいつもより大人っぽい!」
「ありがとう。」
思わず笑う。
紅羽は流行に敏感でセンスがある。
そんな紅羽に褒められたのが嬉しい。
「紅羽も!めっちゃ綺麗!」
「髪型も可愛い!」
「オレンジも金箔も似合ってる!」
「でしょー!」
「今日かなり気合い入れた!」
嬉しそうに一回転する紅羽。
オレンジとブラックとゴールドの袴。
金箔がきらきら光るアップヘア。
華やかな紅羽によく似合ってる。
「なんか女子みたいな会話…」
やり取りを見てた琉生が呟く。
「女子ですけど!?」
「そうだった」
「失礼!」
3人で笑う。
「じゃあ一旦3人で写真撮っとこ!」
紅羽が内カメを構える。
「はい、寄って寄って!」
「琉生贅沢〜!両手に華じゃん!」
紅羽が琉生の肩に手を置いて笑う。
「自分で言うな」
「事実じゃん!」
「否定できない」
そう言って琉生も笑う。
「はいチーズ!」
カシャ。
「何枚か撮るねー」
それから5枚ほど撮ったところで。
みんなで写真を見返す。
