君の隣で、私になれた



ーーー後日。

ーー莉桜side.



大学近くのカフェ。

就活の共有をする為に集まる4人。




「お疲れー!」

4人で乾杯する。

お酒じゃなくてカフェのドリンク。



「紅羽どうだった?」

「終わったぁぁ!絶対落ちた!」

「毎回言ってんな」

新が呆れたように笑う。

「でも結構話せた!」

「それならきっと大丈夫」

私は笑う。



「新は?」

「普通」

「普通って?」

「普通。建築の話してたら終わった」

3人とも笑う。

「新らしい」



「琉生は?」

「楽しかった」

「面接楽しかったって何?」

紅羽が笑う。

「面接官と車の話してたら盛り上がった」

「天職だな」

新が苦笑する。



「莉桜は?」

「英語面接だった」

「どうだった?」

「緊張したけど…最後までちゃんと話せた」

「絶対受かるだろ」

琉生が即答する。

「普通にCAしてる姿想像できる」

思わず笑う。

「ありがとう」



時間はあっという間だった。


それからしばらくみんなで話していると。

私のスマホが震える。


今日も湊からのLINE通知。

そして今日もすぐに画面を見る。


『位置情報』


私は焦ってスマホを持って立ち上がる。

「あ、ちょっとトイレ行ってくる」

「いってらっしゃい」

紅羽が笑う。




ーー店内。

トイレの近く。


地図アプリを開く。

位置情報を更新する。


……できない。


「え」

もう一度更新。

“通信できません”


やばい。


少しだけ窓際へ移動する。

ようやく電波が入る。

更新。


送信完了。

その文字を見て肩の力が抜ける。




その時。


「莉桜?」

振り返る。

トイレから出てきた琉生だった。


「あ…」

「何してんの?」

「位置情報送ってた」

私はそのまま答える。