君の隣で、私になれた



ーーー数日後。

ーー莉桜side.



大学。

中庭。


「お疲れー!」

紅羽が一番に座る。

「あー!死ぬほど楽しかった!」

「雑誌編集部しか勝たん!」

「早いな」

新が笑う。



「新は?」

「建築やっぱ面白い」

「言うと思った」

琉生も笑う。



「琉生は?」

「営業楽しすぎた」

「もう決まりじゃん」

「ベンツ行きたい」

「ついに具体的になった」

新が笑う。


「車好きだし、営業好きだし、」

「給料もいいし」

楽しそうに話す琉生。

「そこ本音だろ」

みんなで笑う。



「莉桜は?」

紅羽が聞く。

「やっぱりCAなりたい」

自然と答えていた。


「絶対似合う」

全肯定してくれる紅羽。

「俺も思う」

新も頷く。

「絶対受かる」

琉生が笑う。

「ありがとう」


胸が少しだけ軽くなる。




その時。


スマホが震えた。

湊からのLINE通知。


私はすぐに画面を見る。


『終わった?』

『うん!今みんなといるよ』

そしてすぐに返信する。


数秒後。

またLINE通知。


『男も一緒?』

『うん、いつもの4人だよ』


すぐに返事がくる。

少しだけ指が止まる。


『写真送って』


私は何も言わず。

話してる3人の写真を撮る。


「ん?」

紅羽が笑う。

「湊くん?」

「うん」

「写真送ってって?」

「うん」

「相変わらず仲良しだねー」


紅羽は笑う。

私も笑って頷いた。

「そうだね」



ーー…


隣で。

琉生だけが静かに画面を見ていた。


“写真送って”


また小さな違和感が残る。