動かないアリスの胸元で、白ウサギは耳をすました。
その心臓は正常に動いている。
「うん、壊れてない…大丈夫そうだ」
白ウサギはアリスの体を抱き上げると、館の中を歩き出した。
意識を失った彼女を元いた部屋へ戻すためだ。
この複雑な館の中で、彼女の部屋へ直結する通路はごく僅か。
それを知っているのは、館の設計者である白ウサギだけだった。
「ふん、ふんふーん…」
鼻歌を口ずさみながら、アリスの部屋へと続く階段を上る。
明日はどんなアリスが、どの扉を開けるだろう。
いずれにせよ、白ウサギは待つだけだ。
聞きたかった“その言葉”を、アリスがくれるその日まで。
【パターンC】
END3…白ウサギと館の人々。
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