囚われアリスは館の中


「ええ、あなたについて行くわ」


並んで再び歩き出す。

少し先にある壁の前で白ウサギが止まり、私も足を止めた。

また、扉が出てくるんだろうか。

その予想通り、壁に扉が現れて白ウサギがドアノブを掴む。

そして私を振り返った後、目を伏せて扉を開いた。

その先に広がっているのは大きな広間のような場所。

頭上にはシャンデリアがきらめいていて、豪華なイスとテーブルが真ん中に置いてある。


「ここは城からやって来る女王様の休憩所にも使われていてね。出口もここにあるんだよ、ほら…」


白ウサギが一際大きな扉を指差した。

その近くには窓があって、本物の外の景色が広がっている。


「あの扉をくぐれば、外なのね」


私は扉に駆け寄った。

その後ろを白ウサギがついてくる。

私は彼を振り返り、ニコリと笑った。


「ここまで来られたのは、あなたのおかげよ!親切にしてくれて、本当にありがとう」


お家に帰ったら、またこの場所に遊びに来よう。

白ウサギ達に会いに。


「それじゃあ、またね。さようなら」


ドアノブに指が触れた。

その瞬間。

私の首を、何かが絞め付ける。