「おっと…女王様の部屋に来ちゃったか」
白ウサギが困ったように笑う。
「女王様…?」
私は頭上から照らすシャンデリアの眩しさに目を細めながら問いかけた。
白ウサギは頷いて、私を連れて通路を歩く。
どこを見てもピカピカに磨かれていて、よく掃除が行き届いているのが分かる。
きっと女王様はキレイ好きな人なのね。
ふと、白ウサギが白い壁に飾られた絵画の前で立ち止まった。
そこには黒髪の、可愛らしい二つ結びの女の子が描かれている。
威厳を感じるキリッとした表情…その頭にはきらびやかな王冠が飾られていた。
「もしかして…この女の子が女王様?」
「そうだよ。彼女こそボクらの国の絶対的リーダー、女王様さ」
「なら…その隣に飾られている四人の男の子は?」
私は女王様の絵画の隣を指差す。
凛とした顔つきで描かれている男の子達の絵画があった。
彼らは、皆それぞれ違う武器を手にしている。
衣服の色は鮮やか。
赤い衣服の男の子は長いピンク色の髪を顔の右横で結んでいて、その手には剣を持っている。
青い衣服の男の子は長い黒髪を後ろで一つに束ねていて、長い槍を携えている。
オレンジの衣服の男の子は目元まで隠れたふわふわの髪の毛で、弓矢を背負い…。
緑の衣服の男の子は茶髪の短い髪の毛をしていて、腰には短刀がぶら下がっていた。



