あたし恋をしてるかも【恋愛短編集】


「いや、卒業したら周りに隠す必要もなくなるしな?18才になれば、まぁ問題も無くなるし。それでよ、えーと…。」


お願いをすることに慣れていない先生。

焦りながら、言い訳をするようにしゃべる。


その姿があまりにもかわいくて、さっきまで泣いていたのも忘れ笑い声をあげてしまった。


「な、何笑ってんだよ!お前…とにかく3年後は俺と住め!命令だ!」


なんだそりゃ…。

もういつもの先生に戻っている。


だけど、私はそんな先生が…そんな大和が大好き。


「はい、大和。もちろんだよ。」


少し恥ずかしそうに私を見つめる先生。

向かい合って抱き締めながら、私はまた笑った。


「笑うなっ!」

先生が私の首筋に噛み付く。


「きゃっ!」


「バカな冗談にひっかかったお仕置きに、真っ赤なキスマークつけてやる。」


「だめだめ!大和ってば、待って〜!」



私の言葉なんか無視して、先生は首筋に熱いキスをした。