あたし恋をしてるかも【恋愛短編集】



修の手が触れる度に、私の体はびくっと動く。

思わず、声がもれる。


「ね、ねぇ。修…ってばぁ。何してるの…?」


その時、首の後ろでプチン、という音がした。


「よし!やっと……って、うわぁ!」


ドサッ!

鈍い音が響く。

その音と同時に、私はベッドに倒されてしまった。


私の上には、重たい修の体がのしかかっている。


かたい修の体。

ぴったりとくっついている。

私の足の間には、修の片足がはさまり、制服のズボンがすれる。


倒れこんだ修の顔は私の耳元にあり、くすぐったい息をもらした。


「くっ、やべぇ…。」


顔のすぐ横で聞こえる、低く小さい声。


確かにやばい状況だ。

ものすごく、やばい。

私、このまま修に襲われちゃうの?


修のことは、そりゃ好きだけど…。

修は私の彼氏だけど…。

でも、でも、でも…!