あたし恋をしてるかも【恋愛短編集】



太ももの間に、太陽の温かい顔がある。


緊張しているのだろうか、微妙に震えている唇。


その唇から吐く息は、生暖かくて足にあたるとくすぐったい。



よく考えたら、すごい状況だ。


ギリギリまでまくられたスカート。

太ももにしっかりと触れる太陽の頬。

私を支えるために太ももに添えられた太陽の指は、細くて冷たかった。



自分でも、大胆なことをしているのはわかっている。


だけどいくらシャイな太陽だって、ここまですれば私に触れたくなるはず。


私を女の子として、意識してくれるはず…。



少し緊張したまま、私は目当ての本を取った。