あたし恋をしてるかも【恋愛短編集】



いつだってふたりきりの図書室。


その気になれば、手をつなぐことなんて簡単だ。

手をつなぐのも、それに、キスだって…。



素直に言えない私も悪いが、太陽もあまりにも男らしくない。


私の不満は、少しずつ大きくなっていった。


不満と同時に、浮かび上がる不安。



太陽は、本当に私のこと、好きなのかな。

女の子として、見てくれてるのかな。



いつだって従順で、私を慕ってくれる太陽。


私がどんなにワガママでも、逆らうことなんてない。


仲はとても良いけれど、これって彼氏と彼女の関係?


手もキスもなしに、恋人だって言える?



考えれば考えるほど切なくなり、その日の夜はあまりよく眠れなかった。