太陽との出会いは、去年の春。


とても衝撃的だった。



私が図書室で課題の資料を探すため、大きな本棚の前に立っていた時。


急に目の前の本がドサドサッと落ちてきた。


何が起きたのかわからず、茫然と散らばった本を見つめる私。


「す、すみません!」


その声のするほうへと顔を上げる。


すると目の前の本棚の向こうに、太陽の顔があった。



「ごめんなさい、お怪我はありませんか?本を奥に押しすぎちゃって…。」


あたふたとこちらに走り寄ってくる太陽。


心配そうにこちらを見るその瞳に、私はドキドキしていた。



「べ、別に大丈夫だけど…。」


「はぁ〜良かったぁ。」



それから私たちは、ちょくちょく図書室で会うようになった。