「ねぇ太陽、カフェオレといちごみるく、どっちがいい?」


「俺が選んでいいの?わーい!じゃぁいちごみるく…。」


「はい、どうぞ。」


そう言って私は、満面の笑みでカフェオレを手渡す。


「綾さん、えー…。」


「なに?文句あんの?」



いちごみるくを飲み始める私を見て、やや不満そうに、カフェオレを受け取る太陽。


私は太陽のこの困った顔が、たまらなく好きだ。



弱虫で、優柔不断で、頼りない年下の彼氏。


どこが好きなの?なんて、友達から良く聞かれたりする。


どこが好きなの?


そんなの恥ずかしいから、絶対に答えないけどね。



「いちごみるく…。」


うらめしそうな目でこっちを見つめる太陽。


可愛いな。