色褪せて、着色して。Ⅷ~スノードロップ編~

 イチゴは太陽様の8つ下の妹。
 太陽様に似て、目が大きくてくりくりとしていて。
 芸能人かなと思うくらいの強いオーラがあって。
 美少女だ。

 ただ、性格に難ありというか…
 ピアノの生徒だったけどいつも身勝手で。
 こっちの言うことは一切聞かない。
 きっと可愛がられて生活してきたんだろうなとは思った。
「イチゴ様ですか…」
 ふむ…とバニラは考える仕草をした。
「第一に前提となりますが。わたくしたち妖精は悪い心の持ち主か良い心の持ち主かを見極める力が備わっています」
「へえ~。やっぱり妖精って凄いんだね」
「いえいえ。人間界では、人を見た目で判断する…という言葉がありますが、わたくしたちは色で判断すると言いますわ」
「妖精界では色?」
 私の国では妖精は絶滅危惧種とされ。
 王族が厳重に保護していると授業で習ったけど。
 実際は、一般人が妖精と触れ合う機会はゼロに近い。
 何でも出来てしまう妖精の力は。
 やっぱり、人間以上に凄いんだなあと感心する。

「悪い人間は黒く、良い人間は透明に近いといいますか…太陽様は無色透明なので安心するばかりです」
「へえ~」
 太陽様は心が綺麗なのか。
 わかりやすいもんね。
「イチゴ様は初めてお見かけした時は、実のところ…色が見えなかったんです」