色褪せて、着色して。Ⅷ~スノードロップ編~

 自宅だというのに、太陽様は律儀に玄関前で声をかけてくれる。
「忘れ物ですか?」
 バニラは笑顔で玄関のドアを開けた。
 太陽様はダイニングルームに黙って入ってくると、私を見た。


「すんません、セシルさん。俺、実家に帰っていいですか?」