財閥令嬢の私が、三つ子の不良御曹司に世界を教えられるなんて

そして陽菜は説明を始めた。

黒龍は、この地域で最も有名な暴走族。

若者の間では知らない人間はいないほどの存在。

そして総長は顔が良すぎることで有名らしい。

私はますます首を傾げた。

「暴走族なのに人気なの?」

「そこに引っかかる!?」

陽菜が思わず大声を出す。

周囲の女子たちも笑い始めた。

「普通そこは総長がイケメンってところに反応するんだって!」

「そうなの!?」

「そうなの!!」

私は最後までよく理解できなかった。

暴走族というのは怖い人たちの集まりではないのだろうか。

なぜそんな人たちが人気なのか。

世の中にはまだまだ私の知らないことがたくさんあるらしい。