財閥令嬢の私が、三つ子の不良御曹司に世界を教えられるなんて

【side 蓮】

浅草寺にお詣りをし、仲見世通りで食べ歩きを楽しんでいると、案の定、六花がどっからどう見ても不良の男子高校生3人組にナンパされた。

「ねぇ君、可愛いね。俺らとまわんない?美味しい店教えてあげるからさ」

そう言って六花の顔を覗き込む銀髪メッシュ。

って言うかどう見ても俺らの連れなんだから遠慮しろよ!

……まぁ、俺ら名前も顔も一部の熱狂的ファンと暴走族のメンツにしか知られてねぇからな。親父たちにバレないようにやってるから、しょうがねぇのか。

「あ、案内してくださるのですか?」

六花も六花で、純粋に喜んじゃってるし……。

「もちろん。俺らここら辺には詳しいからね。」

「翼くん、この方たちと一緒にまわるのはどうかしら」

「うん、絶対ダメ。」

翼は六花の手を引いて足早に人混みの中へと身を隠し、駅の方向へと向かう。

俺と碧は、男たちが「おい、待てっ」とか言って伸ばしてきた手を軽く振り払い、翼について行く。

無駄な殴り合いはしない方が良いからな。

駅のそばのレトロな喫茶店に入り、一息つくと翼が六花を諭し始める。