財閥令嬢の私が、三つ子の不良御曹司に世界を教えられるなんて


誕生日前日の今日は金曜日。

いつもの200%のやる気を出して早々とテニス、スペイン語、英語のレッスンを終わらせ、夕食までまだ時間があったから、私は優斗に明日のコーデについて相談していた。

明日は翼くんたちとデート(?)する日。だから、モテ・テク10選に従って、とびっきり可愛くして行きたい。

優斗が、まずは服を決めないと細かいところが詰めらんない。って言うから、自室のウォークインクローゼットに入って、目につくお気に入りのお洋服を次々にラックから取り出して、優斗に手渡していく。



優斗は丁寧に、大きな鏡の隣のラックにかけ直してくれている。

この大きいウォークインクローゼットのお部屋のハンガーラックには、ところ狭しとお洋服が掛けられていて。

棚には当たり前のように大量のアクセサリーとヘアアクセサリーが綺麗に整えられて収まっている。

私のお気に入りのブランドで新作が出るたびに紫苑兄様は予約購入なさるし、お兄様たちは一緒にお出かけするたびに、ホテルのブティックやデパートで私の服を買ってくださる。どのお洋服を買うのかは、全て私の頭上で繰り広げられる紫苑兄様と玲央兄様の口論なのか会議なのかどっちつかずの熱い語り合いで決まってしまい……

それにパーティーや晩餐会の時の服装は優斗やメイドが、お兄様たちと外出する時は、お兄様が私のコーデを決めてしまうから、私は、自分で自分の服をまともに選んだことが無いの。

だから、いざこうやって自分の着ていく服を選ぶとなると、凄く難しい。けれど、どうしても今回は自分でコーデを考えてみたい。

もちろん優斗には手伝ってもらうけれど……。