財閥令嬢の私が、三つ子の不良御曹司に世界を教えられるなんて

サンルームでは、今度は玲央兄様の膝の上に乗せられて、向かい側のチェアに座って若干玲央兄様を睨んでいる紫苑兄様が次々に飛ばしてくる質問に答えながら、玲央兄様が時々いれる俺様発言に耐えていた。  

玲央兄様は私のほっぺをぷにぷにして遊んでいるから、ものすごく話しづらい。

けれど、やめて下さいなんて言ってもこのお兄様がやめてくれることなんて絶対なくて、気づいたら夜の11時近くになっていた。

「六花、水着は着たのか?夏だし、道明寺のプールで遊んだり、海に行ったりしただろ?」
夏休み中もほとんど毎日電話していたのに、紫苑兄様は飽きることなく、私に質問してくる。

「えっと……電話でお伝えした通り、蓮さんにプレゼントして頂いた水着をきて、翼さんたちのお友達の屋敷のプールで遊びました。」

「翼くんの友達って……男か!?」

「もちろん男性ですけど……」

「なんで見知らぬ男の家で水着姿を晒してるんだ!!俺もまだ高校生になった六花の水着姿はみたことがないのに!!」

「兄貴の言う通りだぞー。おい、ブス、今すぐその水着着てこい。荷物の中に入ってるだろ?」

「え、これからお風呂入って寝るだけじゃないですか。なんで水着なんて……」

「いいか、六花。お兄様たちには六花がどんな水着を着たのか確認する義務があるんだ。」

「とっとと着替えてこい。」

こうなったら私が何を言ってもお兄様たちの意見は変わることがないから、私は仕方なくメイドに水着を探し出してもらって脱衣所で着替えた。

うぅ。やっぱりすごく恥ずかしい。

これをお兄様たちに見せるなんて。

紫苑兄様は褒めちぎって下さるだろうけど、玲央兄様はきっと────。

だめだめ。こんなこと考えるのはやめましょう。早く行かないと、お兄様たちにまた何か言われてしまうでしょうし……。