「駄目だ。」
「なんで。」
「空気が悪い。」
「意味が分からん。」
本当に意味が分からなかったらしい。
俺はため息を吐いた。
「お前ら六花見たことあるだろ。」
「ある。ってか、お前がことあるごとに写真見せて来るから見たことないメンバーなんていねぇだろ。」
「めっちゃ可愛い。」
「人形みたい。」
「天使だった。」
他のメンバーも頷く。
当然だ。
国宝級イケメンの俺の妹なんだから。
「だろ?」
俺は腕を組む。
「そんなやつがフードコートなんか行ったら周りがジロジロ見るだろ。」
「まあ見るかも。」
「だから駄目なんだよ。」
「そこなの?」
涼介がツッコむ。
そこだろ。
他にも平民がいっぱいいるからとかいろいろ理由はあるけど。
「この前なんか兄貴から連絡来てさ。」
「うん。」
「六花がショッピングモール行ったって聞いた。」
「うん。」
「でも俺その日ライブだったから何もできなかったんだ。」
「へぇ。」
「今思い出しても腹立つ。」
「なんで?」
「変な男に話しかけられてたらどうすんだよ。」
楽屋に沈黙が落ちた。
涼介が隣のメンバーを見る。
隣のメンバーがさらに別のメンバーを見る。
全員同じことを考えていた。
――お前が一番面倒な男だろ。
しかし誰も言わない。
命が惜しいからだ。
「なんで。」
「空気が悪い。」
「意味が分からん。」
本当に意味が分からなかったらしい。
俺はため息を吐いた。
「お前ら六花見たことあるだろ。」
「ある。ってか、お前がことあるごとに写真見せて来るから見たことないメンバーなんていねぇだろ。」
「めっちゃ可愛い。」
「人形みたい。」
「天使だった。」
他のメンバーも頷く。
当然だ。
国宝級イケメンの俺の妹なんだから。
「だろ?」
俺は腕を組む。
「そんなやつがフードコートなんか行ったら周りがジロジロ見るだろ。」
「まあ見るかも。」
「だから駄目なんだよ。」
「そこなの?」
涼介がツッコむ。
そこだろ。
他にも平民がいっぱいいるからとかいろいろ理由はあるけど。
「この前なんか兄貴から連絡来てさ。」
「うん。」
「六花がショッピングモール行ったって聞いた。」
「うん。」
「でも俺その日ライブだったから何もできなかったんだ。」
「へぇ。」
「今思い出しても腹立つ。」
「なんで?」
「変な男に話しかけられてたらどうすんだよ。」
楽屋に沈黙が落ちた。
涼介が隣のメンバーを見る。
隣のメンバーがさらに別のメンバーを見る。
全員同じことを考えていた。
――お前が一番面倒な男だろ。
しかし誰も言わない。
命が惜しいからだ。

