ライブ終盤。
MCの時間。
メンバーたちが自由に話し始める。
その時だった。
玲央さんが客席を見渡した。
嫌な予感がした。
すごくした。
そして。
玲央さんは。
真っ直ぐこっちを見た。
俺たちを見る。
正確には。
六花を見る。
「あー。」
マイクを持ちながら笑う。
「今日は大事な客が来てる。」
六花が固まった。
俺も固まった。
蓮も固まった。
翼も固まった。
玲央さんは続ける。
「まあ。」
ニヤリと笑う。
「可愛い妹なんだけど。」
ドームが揺れた。
悲鳴。
歓声。
ざわめき。
とんでもないことになった。
「えっ!?」
六花が立ち上がりそうになる。
顔が真っ赤だった。
「やめてください!」
もちろん届かない。
玲央さんは楽しそうだった。
最低だ。
絶対楽しんでる。
「しかも。」
さらに続ける。

