余所者-よそもの-【 2 】



けれど、その日。

夕食の時間を過ぎ、日付が変わっても。
私が、帰る時間になっても。

どれだけ待っても。

ユキが帰ってくることは、なかった。


「………」

すっかり冷めきってしまった二つのハンバーグを、冷蔵庫の奥へと押し込む。


──『来週はいつ俺んち来る?』
──『じゃあ水曜日』


私はユキの家を出た。


AnBarまでの帰路。

歩き慣れたはずの道が、やけに遠く感じる。


遠いって思うのは、もしかしたら辿り着きたくないって思っているからかもしれない。


AnBarの重たい扉を開き、中へ入る。

二階へ続く階段を、ゆっくりと上がった。


「もう、いやだ……」


私の部屋は、今日もやっぱり生ごみがベッドを汚していた。