余所者-よそもの-【 2 】



「待って」

ちょっと、待って。


「なんだ」


私とシドの、この名前のない関係はなに?

私がシトウに行けば、何かが変わるの?

それじゃあ、カエデという彼女はどうなるの?


いくつもの疑問が浮かんだ。

だけど、なにより──……


「ごめん、シド。私、出られない」

「なんでだよ」


「い……今の場所で、すごく、お世話になってるし」

「もともと俺が寄こした世話だ」

「でも、いきなり私が抜けると、迷惑がかかると思うし」


「じゃあいつ出る?」


「いつ……?」

いつ。
ユキや、みんなの元を……去る。


……私はもう、あそこにいられなくなる。

そう思うと、急に息が詰まった。


「まぁ、俺には前回の負い目がある」

「………」


「今日はいい。考えとけ」