余所者-よそもの-【 2 】



「とにかく、ついてくるな」


「………」

そうは言われても。
一人で帰すわけにはいかない。

アオイはふいに足を止め、今度は身体ごとこちらを振り返った。


「しつこい」


嫌がってるのはわかるんだけど。
……どうしようかな。

「………」
「………」


険しい顔をするアオイから逃げるように視線を落とした。

彼女の首からぶら下がるカメラのレンズと目が合う。


「……どうして、私を撮るの?」


今日もアオイはシャッターを切った。

初めて会った日も。


「お前は……」


迷うような声。

続きが聞きたくて、顔を上げた。


「お前は、このままだと引き返せなくなるぞ」


何の話?

写真のことを聞いたのに……。


「引き返すつもりがないのなら、いい」


「ごめん……よく、意味が」

わからない。



「紫藤はお前に、何を求めてるんだろうな?」



……さっきから。
アオイは、何の話をしているの……?


違う、この子はずっとだ。

ずっと、わからない言葉で私に警告してる。