余所者-よそもの-【 2 】



「今からどこに行くの?」

「お前に関係ないだろ」

「家に帰るの?」


「だから……お前と話さないって、そう──」

「家は近くなの?」

「………」

「お父さんとかお母さん、心配してない?」


ものすごく睨まれた。

それにしても、綺麗な顔をしている。


何歳くらいなんだろう。

妙に大人びて見えるけれど、見た目はスレてないし、どちらかと言えば真面目な風貌。


「アオイちゃんって、中学生?」

「………」

「私も中学生のとき──」

「あーもうっ!うるっさいな!!」


今度はアオイが私の言葉を遮った。

大人びてはいるけど、怒った顔はどこか幼い。


「ついてくるな!」

「だって……」


「……中学生じゃないし。高校生だし」

「それでもこの時間に一人で出歩くのはやめた方がいいと思う。危ないよ」

「お前は親か」

「私の方が年上だもん」


親じゃなくたって、心配する。
この街だし、余計に。