余所者-よそもの-【 2 】



ツツツ、と。

カナコの手から溢れ出た血が。

ユキの皮膚を伝い、彼の腕から一筋の線になって流れる。


ぼたん。

ユキの肘先から一雫の赤が、零れ落ちた。


真っ白なシーツに付いた小さな血の染みが、じわじわと四方へ広がっていく。

落ちて、どんどん、広がっていく。


優しい痛みが、胸の奥で、音もなく広がっていく。



止まらない。



……なんだ。

この、痛み。