その結果が、これだ。 何も出来なかった。 敵わなかった。 無力さに、何度も心が千切れかけた。 やめろ、触るな。 やめてくれ、壊すな。 身体は動くのに、手が届かない。 そのもどかしさに、気が狂いそうだった。 どうして、俺はこんなにも無力なんだろう。 どうして、コイツ一人を守るだけの力すら、持ち合わせていないんだろう。 胸の奥で、何かが軋んだ。 「……足りない」