余所者-よそもの-【 2 】





いつの間にか、傘が手から滑り落ちていた。

冷たい雨が、二人を容赦なく打ちつける。



「お願い。助けて……」


「なに……」



何を助けられる?



「このままじゃ、シトウが」

「………」

「紫藤が……壊れる」

「………」

「ねぇさんの、愛した街が――……」