「もう、こんなもの。必要ない」 慌てた私と、静かな声で話すアオイの温度差に、気が付く。 「……どうして?」 「要らないんだよ、もう」 「あんなに大切にしてたのに」 アオイは、息を大きく吸った。 震えに胸をつっかえさせながら、身体が膨らむほど、ゆっくりと吸い込んだ。 「カメラは、目だった。シトウが好きなねぇさんに、シトウを見せるための」 「……アオ、イ?」 「ねぇさん、死んじゃった」 近くに、雷が落ちた。