余所者-よそもの-【 2 】



「ごめんね、こんな時間に」

『何かあったのか?』


「シド、今から……会える?」

『迎え寄こす。どこだ』

「いい、私が行くから」


『駄目だ。今どこにいるか言え』

「………」


『カナコ』


私はいつもの野間との待ち合わせ場所を伝えて、電話を切った。


「………」

電話しただけなのに、息は上がっていた。


指先が冷たい。

緊張……する。


しっかりしなきゃ。

じゃないと、ちゃんと伝わらない。


両手でパンパン、と頬を強めに叩いた。

痛みが、頭を冷やしてくれた。


私は、朝日が昇る前の寂しい街へと、歩きだす。