余所者-よそもの-【 2 】



俺は夜の道を歩きながら、思考を巡らせる。


──『紫藤がかぁこを欲しがってる。……そういう関係なのかもしれない』

ユキの恋は、ぶっちゃけ前途多難。


紫藤は多分、カナコちゃんを拾ったその日から、なんか腹にあることは間違いなかった。

買い物に連れ出したり、Z地区の騒動のときなんかもそうだ。


明らかにカナコちゃんに対して何か、特別な感情がある。


ただ、解せないのは。
どうしてユキにカナコちゃんを預けたか。

自分から距離を置いておきながら、遠くからカナコちゃんを守り続けている。


紫藤の行動に一貫性がない。

一貫性のないところには経験上、絶対に何か拗れた感情が潜んでる。


まぁ、紫藤がなんかしてきたところで。

別にユキには自分の店や、この街に何の執着もない。

カナコちゃん連れて逃避行でもさせればいい。


愛があればどうとでもなるさ。


何はともあれ。
かけがえのない親友の初恋が上手く実るといいな。


さぁて。

誰か可愛い女の子誘って、旨い酒でも飲みに行くかな。