余所者-よそもの-【 2 】


──────……
──……


「──おしまい」


目の前のベッドへ視線を落とす。

カナコちゃんは、遠い目をして天井を見つめていた。


「子守歌にしては、ちょっと重かったか」

布団をかけ直してやれば、ゆっくりとこちらを振り返る。

その顔は、今にも泣きだしてしまいそうな表情だった。


「コタコ……くんは」

言いかけて、首を横に振る。


「いいよ。もう昔のことだ」


俺はなるべくわかりやすいように、笑いかけてやった。

遠慮がちなカナコちゃんが口を開くのを、じっと待つ。


熱に浮かされた瞳はゆらゆらと揺れていた。

それでも彼女は必死に考え、言葉を選んでいる様子だった。


「……コタコくんと出会ったこと、後悔していますか」


伏せられた瞳。

こんなことを聞いてごめんなさい。
そんな、カナコちゃんの心の声が聞こえてきそうだった。


「いいや。感謝してる」

「感謝……」


「だって、コタコがいなきゃ俺はユキと友達になれなかった。コタコがいたから、ユキと出会えて、サンコンと出会えた。コイツらがいたから、今の俺が在る」

「………」