余所者-よそもの-【 2 】



そうして、俺たちは高校を卒業した。


式が終わったその足で、制服を着たまま。

ポケットの中にスマホと財布だけを突っ込んで、糸冬町へ降りた。


無秩序、無法地帯。

なんでもアリのイカれた街。


そこは余所者にとても厳しく、生き辛い場所。

それが不思議と、俺たちにはちょうど良かった。


そういう街でしか、俺たちは生きられなかったのかもしれない。