俺とユキは、手渡された一通の封筒を持って、近くの駅の高架下へ向かった。
いつか、イタ校の連中にカツアゲされていたコタコを助けたあと、初めて三人で言葉を交わした場所だった。
「いきなり手紙とか。なんか、クリスマスプレゼントみたいだな」
「………」
ユキの長くて綺麗な指先が、丁寧に封筒を開けていく。
何が書かれているだろう。
期待半分、怖さ半分。
中に入っていた二つ折りの便箋を、ユキがそっと開く。
そこにあったのは。
秀才コタコの、かつての綺麗な文字ではなく。
震えたような、弱々しい筆跡で綴られた。
たった二行の言葉だった。
”ひどいことを言ってごめんね。
友達になってくれて、ありがとう”


