強い違和感を抱えたまま。 俺たちは、翌日もインターホンを押した。 出たのは、昨日と同じ女性だった。 昨日と同じように名乗ってから、尋ねる。 「コウタくん、今日はいますか?」 「いません。お引き取りください」 昨日と同じ言葉。 声のトーンまで、全く同じ。 翌日も、その翌日も、そのさらに翌日も。 「いつなら帰ってきますか?」とか。 「いないなら連絡先を教えてください」とか。 どんなに聞き方を変えても。 「お引き取りください」 それ以外の言葉が返ってくることはなかった。