余所者-よそもの-【 2 】



コタコと話そう。

そうと決まれば、俺たちはコタコの家に向かった。


コタコの家は、大豪邸。

車が二台すれ違えるほどの、広い門。
その奥に広がる、立派な日本庭園。
春の陽気に咲き誇る草花と、鯉がうようよ泳いでいそうな大きな池。

そしてその遥か先には、まるで城のような邸宅がそびえていた。

窓はどれも固く閉ざされていて、中の様子を窺い知ることはできない。


俺たちは頭上の防犯カメラに睨まれながら、インターホンを押した。


ほどなくして、スピーカーから中年女性らしき声が聞こえた。

俺は学年とクラス、名前を丁寧に名乗った上で、尋ねる。


「コウタくんいますか?」

「いません。お引き取りください」


間髪入れずに返ってきた言葉に、呆気に取られた。

だって、あまりにも冷たい。

それどころか、こちらが何か言う間もなく、プツリと通話が切られてしまった。


俺はユキと顔を見合わせた。

なんか、おかしくないか?


コタコ本人が会いたくないって話をされるなら、まだわかる。

けどこれじゃ、この家の人間がコタコに会わせないようにしているみたいだ。