俺たちは三年生になった。
俺とユキは同じクラスで、コタコとはクラスが離れた。
新学期が始まって、数日後の放課後のことだった。
いつもの屋上。
コンクリートの床の上に胡坐をかきながら、ノートパソコンを触るユキ。
俺はその隣に「よっこらしょ」と腰を下ろす。
「コタコ、新学期になってから一度も学校に来てないらしい」
何か月ぶりだろう。
コタコの名前を口にすると、ユキはピタリとタイピングの手を止める。
「……そう」
「いいのか?このままで」
そう尋ねれば、ユキの瞳が一瞬だけ揺れた。
俺はその微かな動揺を見逃さなかった。
「ユキ。このままだと本当に離れ離れだ。下手すれば、一生」
「………」
「なぁ。お前、それでいいのか?」
俺は念を押すように、ユキを見据えた。
ユキは俺の視線を受け止めた。
けれど、すぐに逃れるように目を伏せた。


