余所者-よそもの-【 2 】



まあ、言っても。
コタコだって、一時的にカッとなっただけ。

日を置いて頭が冷えれば、また能天気になって謝りにでも来るだろう。


俺はそう、軽く構えていた。


その予想は、見事に外れた。

コタコはその日を境に、一切俺たちと口を利かなくなった。


待てど暮らせど、コタコが屋上の扉を開けることはなかった。

廊下でばったりすれ違おうが、階段で顔を突き合わせようが、目を見ることも、声をかけてくることもない。


完全スルーを決め込んでくるコタコに、こちらから声をかけようかと思った。

でも、休み時間も教室でカリカリと机に向かう姿を見れば、どうにも声をかけづらい。

せめて次のテストが終わるまでは、そっとしておくことにした。


きっとまた、普通に話せる日がくる。


俺やユキ、サンコンは、変わらず屋上に集まって過ごした。

ユキはコタコがいなくなっても、特に変わった様子はなかった。

コタコの話をすることもなかった。