俺はうるさい熊に、呆れた口を開く。
「今日はなんだよ」
「決まっとろーが!勝負じゃ!」
「何回目だよお前!しつっけーんだよ!」
ユキはほとんど相手にはしない。
ただ、気まぐれにかまうこともある。
多分スポーツみたいなノリなんだろうな。
今日はどうだろう?
ユキに目をやった。
「いい加減、金太郎気分も飽き飽きだな」
やれやれ、といった具合でその場に立ち上がる。
相手をしてやる気分らしい。
「何度負けたら挑むのやめる?」
「まだワイは1回も負けとらん!」
「………」
いや、お前。
毎回完膚なきまでに負けてんだろうが。


